2005年1月25日

ミュンヘンは大雪二日目。ドイツ人には、街中でもかなりのスピードで車を運転する人が多いのですが、さすがに現在のように、路面にカキ氷をまきちらしたような状態になると、そろそろと車を走らせています。このため、雪が音を吸収することとあいまって、ミュンヘンの町はいつもよりも、はるかに静かになりました。静寂が支配する町は、悪くありません。

先日ネオナチ政党NPDがザクセン州の議会で1945年の空襲をホロコーストにたとえて、ドイツ中の非難を浴びました。通常ドイツではこういう発言は民族扇動の罪で刑事罰の対象になりますが、ザクセン州の法律によると、議員の発言は刑事訴追を免れるので、検察庁は訴追をあきらめました。つまり憲法制度を打破しようとしているこのネオナチたちは、憲法に守られて、自由に過激な発言をできるというわけです。しかも同党は、政治活動費用として州政府から毎月1500万円近い手当をもらっているのです。これが国民の血税で支払われていると思うと、怒りを覚えます。正に噴飯物であります。